はじめに
12月23日(水)、東京で行われた「2015/12/23 ITエンジニア高専 逆求人フェスティバル」に参加してきた。
最近ふざけた記事しか書いてなかったし、たまにはマジメに記事を書いてみよう。そう思って記事を書いたら、また長い記事になった。
逆求人フェスティバルとは
経営者・採用担当者と1対1で面談し、企業から"スカウト"される就職活動イベントです。
とのこと。普通の就活したことないから知らないけど、普通の就活とは逆らしい。
よくわかってない僕があれこれ書くよりも、逆求人フェスティバルを運営しているジースタイラスの人のツイートを引用したほうが早いと思うので、勝手に貼っておく。
従来の合同説明会の、「プレゼンする企業」「話を聞きに回る学生」という図の立場が【逆】になったスタイルということで、逆求人をはじめました。
— 逆求人のしおみさん (@NaitoShiomi) 2015, 12月 15
これまでの関わりなど
2年生の冬にあった高専カンファレンスin釧路2で逆求人のあゆみさんとお会いしたのに始まり、高専カンファレンスin近畿や高専カンファレンス in DMM.makeAkibaでかの有名な逆求人のしおみさんにお会いしたり、最近だと今年の夏にジースタイラス主催のイベントで突発LTしたり、高専カンファレンスin釧路3の時に逆求人のおいかわさんとお話させて頂いたりと、なにかとジースタイラスのみなさんにはお世話になっていた。
初めてお会いしたのが進路について何も考えていなかった2年生の時だったのもあり、逆求人の人というよりは、よく高専関連イベントに現れるお姉さんたちという感じだったし、3年生の時になんとなく逆求人フェスティバルのサイトに登録したものの、適当に項目を埋めて放置という感じであった。
流石に4年生にもなると進路について考えなきゃいけなくなって、キャリア教育なんちゃらとかそういう話になった時は、一応「進学か就職か迷ってる人(専攻科進学希望寄り)」というスタンスでいた。
参加してみることにした
そんな中、2週間くらい前においかわさんから「逆求人参加しませんかー?」というfacebookのメッセージが来た。自分は「進学か就職か迷ってる人(専攻科進学希望寄り)」というスタンスだったので参加していいのかわからなかったけど、それでも良いとのことだったので参加することにした。
サイトにも書いているしTwitterでもよく言われている通り、逆求人フェスティバルに参加する学生には交通費や宿泊費が支給される。
交通費を出してもらって行くからには、ちゃんと持ち帰るものが欲しかったので、
- LOUPE以外の会社を知ってつながりを作る。
- 自分の人生を振り返ってスライドにまとめ、他人に評価してもらう。
- 今後の進路について考える材料にする。
という目的を自分の中で設定した。
これらの目的に加え、やっぱり「逆求人ってどんなものなんだろう?」という興味もあったし、クソデカい飛行機に乗って羽田空港に行きたいというのも大きかった。
当日までのいろいろ
もっと具体的ないろいろは他高専のお友達のめおくんが書いているので、そちらを見てほしい。
自分は、ずっと前に適当に書いたプロフィールを書きなおしたり、プレゼン資料を作ったりなどしていた。プロフィールは本番の数日前にPDF化されて参加企業の方々に配布されるらしいので、早めに完成させる必要があった。プレゼン資料は当日にできていれば良いけど、早めに作ってサポート担当の人にレビューしてもらうと良いと思う。このサポート担当の方によるプロフィール・プレゼン資料のレビューは、逆求人フェスティバルの良い所のひとつらしい。僕も次参加する機会があったら、早めに資料を作ってレビューされてみたい。
あとは、交通手段と宿泊場所の確保をする必要があった。自分の場合は行きスカイマーク、帰りAIRDOで新千歳羽田間の飛行機を取った。宿泊先はめんどくさかったので着いてから決めることにした。
交通費はエリアに応じて支給される。僕の場合も、参加を決めたのがわりとギリギリな上、時期が時期だったので飛行機代も高かったけど、それでも余裕でどうにかなる程度の額を支給して頂いた。
前日まで学校だったので、21時新千歳発、22時40分羽田着の便で東京に着いたあと、宿泊先でスライドの調整などをしていた。
当日
10時30分に両国駅近くのKFCホールという所に集合だった。フライドチキンは売っていなかった。早めに会場についたので、おいかわさんにスライドの直前レビューをしていただいたりなどをした。
午前中はしおみさんによるもろもろの説明や、学生同士での名刺交換練習をした後、企業の方との名刺交換会があった。
お昼には、事前にお誘いを受けていたmixiの方にランチをごちそうになった。mixiの方3人と、僕含めた高専生3人でのランチだった。人事もできるしエンジニアリングもできる方がいて、その方とのお話がめちゃくちゃ楽しくて最高だった。
午後からが本番で、30分の面談が6枠あった。企業が興味のある学生との面談枠に応募するという仕組み。必ずしも自分の持つ6枠がすべて埋まるわけではないので、その辺りが心配だったんだけど、幸いにも自分の持つ枠はすべて埋まって、枠から溢れた企業もあったらしい。マジメにプロフィールを書いておいて良かったと心から思う。
面談
5分間の自分PRプレゼンをした後、残りの時間は質問の受け答えをしたり、企業の方のお話を聞いたりという感じ。
プレゼンではこのスライドを使った。普段言わない意識高いワードが散りばめられていて照れる。
学校の授業でやったようなマジメなプレゼンにしようかと思ったけど、自分らしさとかそういうのを追い求めるとやっぱり普段慣れている形式のスライドの方が良さそうだなと思った。こういうプレゼンを作ると人生について振り返ることができて大変よい。技術的な話を詳細に掘り下げるよりは、これまでこんなことやってきましたという話を、自分の好きなものを軸に話したほうがうまくまとまるし、聞く側も退屈しないかなという気持ちがあったのでそういう構成にした。
30分×6枠は口が疲れるという事前情報だったけど、普段おしゃべりな自分の場合は口周りの筋肉が鍛えられているせいか、わりと苦ではなかった記憶。ただ喉は乾くので、会場近くのコンビニで飲み物を買っておくと良い。各枠の間には休憩時間が10分か15分くらい設けられている。そこでアンケートを書いたり、次にお話する会社の事をググったり、相手先の会社の雰囲気に合わせてスライドを微修正すると良いと思う。
面談を終えて一番言われたのは「いろいろやってきたね」という評価で、あとはエンジニア志向強めの会社の人はわりと共感してくれる人が多くて、詳細な技術の話を突っ込んできてくれたり、社内のエンジニア文化の話をしてくれる人もいた。「明日からでも来てくれ!」と言ってくれた人もいて嬉しかった。
一方で、「これから先、具体的に何がやりたいのかがまだ定まっていない」というのを見抜く人も多くて、それが進学か就職かで悩む要因だったりもしている。今はたまたまRubyでWebをやっているけど、このままこれを続けるのか、それとも方針転換をするのかとか、なんで進学したいのか、2年間何をするのかとか、そういった事を聞かれた時は答えに詰まることが多かった。
懇親会
6枠の面談が終わったあとは、懇親会があった。
他の高専生や、面談の時に話せなかった企業の方ともお話することができた。ランチや面談の時にお世話になったmixiエンジニアや、他企業のエンジニアの方ともお話することができた。やっぱりエンジニア同士でお話するほうが楽しい。
まとめ
当日の2週間くらい前に声をかけられて、ドタバタしながら準備したりしたけど、行ってよかった。先に設定した3つの目標も概ね達成することができたと思う。
面談や懇親会でいろいろな企業さんとお話する中で、自分自身の考え方とマッチするような企業がどんな感じか大体つかむことができた。4年間、高専エンジニア界隈やスタートアップ界隈に揉まれて育ってきたので、そういう人たちのいる会社に行きたい。
インターネットを見ていると自分より遥かに能力のある人ばかりで、正直自信を失うんだけど、こうして自分のやってきたことを振り返って他人に評価してもらってみると思ったよりもいろいろやってきたのだと思う。後日、企業の方からどんな評価をされたかが書かれたG Valueというものが送られてくるんだけど、"あなたをNo.1学生に選びました!"という会社が2つあって最高だった。
進路についてはまだもやもやとしている段階だけど、まぁ考える材料を集めるというのくらいは達成できたはず。
交通費出るし、何かあればサポート担当の人が相談に乗ってくれる。興味があって日程的な問題さえなんとかなれば、プレゼン練習しにいくつもりで行ってみると良いと思う。