忙しい人向け: Turbo Boost Switcher Pro 入れるといいよ 9ドルだから買おう
自宅ではMac mini 2018を使っているのだけど、これがまた爆音爆熱で困る。ちょっとなにかするだけですぐファンが爆音を立てて回り始める。CPUの温度は90℃台行くのが当たり前。あと少しで100℃ということが何度もあった。
当たり前のように90℃台を叩き出すのであまり気にしていなかったのだけど、CPUというのはだいたい100℃くらいが限界で、60℃〜80℃くらいで動かすのが適正らしい。
Intel社の公式見解では、CPUが稼働できる熱の限界は「100度」とされています。しかしこれはあくまでも「動作する」というレベルで、安全に使える温度ではありません。
では安全な温度は何度かというと「60度から80度」が一般的です。自作歴の長いベテランの間では、最高でも60度前後を目指すことが多いようですね。
普通に使ってるだけでこれはおかしいだろうと色々調べてみたところ、どうやら爆熱の原因はTurbo Boostにあるらしい。これはIntelが開発した技術で、CPUの周波数を定格よりも上げることによって高速で処理を行うことが出来るもののようだ。CPUの周波数を上げてしまえば高い処理能力を手にする代わりに、熱が発生してしまうもの。Macを買うときに「3.2GHz 6コア第8世代Intel Core i7(Turbo Boost使用時最大4.6GHz)」というような表記がされていると思うが、まさにそのTurbo Boostが大事な大事なMac miniを爆熱たらしめる要因だったのだ。
で、このTurbo BoostをオフにしてしまうことによってMacが熱くなりすぎるのを防いだり、バッテリーの消費を抑えたりするというハックがあるらしい。そのためのソフトウェアがこのTurbo Boost Switcherだ。
無料版と有料版があり、無料版はスリープから復帰するたびに手動で有効にしなければならないなどあんまり使い勝手よくなさそうなのと、フル機能の有料版も9ドル程度とこの手のツール系アプリにしては安い方だったのでPro版を購入。購入はGumroad経由で行う。
インストールしてTurbo Boostをオフにしてみたところ、普通にRuby / Railsの開発をしつつChromeでたくさんタブ開いて作業する分には70℃前後で推移するように。Turbo Boostを切るということは即ちCPUの動作周波数を上げさせないということなので、処理能力は下がっているはずなのだけど、別に問題ない印象。僕がする程度の作業なら定格の周波数で十分なんだろう。むしろ温度の上がりすぎによるクロックダウンが発生しないせいか、安定している気すらする。
ステータスバーに常駐させてON/OFF切り替えもかんたんに出来るのだけど、今の所ずっとオフで問題ないなぁと思っているので起動時に勝手にTurbo Boostをオフにするようにした。これもきっとPro版のみの機能。便利過ぎるし爆音爆熱によるストレスから9ドルで開放されるのだからさっさと買っちゃいましょうみなさん。
設定画面はこんな感じ。インストール直後はDisable Turbo Boostしてもうまく無効になってくれない気がするけど、何度かやるとうまくいく。それかOpen at Loginにチェックだけ入れてさっさと再起動するのが良いかも。
Apple信者界の大正義Marco Arment先生もこのように仰っているので、余程重いタスクをやるわけでは無いのに爆熱爆音電力ドカ食いに困っている方がいらっしゃったら、ぜひぜひ試してみてはいかがでしょうか。
Some 16” MBP Overcast-build testing with Turbo Boost disabled (with Turbo Boost Switcher Pro), which is great if you’re willing to give up a good chunk of peak performance in exchange for much less heat, noise, and battery drain: pic.twitter.com/LsDc5ycukR
— Marco Arment (@marcoarment) 2019年11月14日