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採用活動に関わる理由

※ この記事は mktakuya Advent Calendar 2025 14日目の記事です。

評価されにくいのに、採用系タスクに関わるのはなぜかという話。

これまでのキャリアの中で何度かエンジニア採用に携わらせてもらっている。

会社によって濃淡はあるが、採用貢献そのものが評価に直結することは多くない。期末の評価を取りに行く(=昇給額を最大化する)ことだけを目的にするならば、採用系タスクには手を出さず、組織に課されたOKRを倒しに行く方が効率がいい。そしてそれは、評価制度として正しいあり方だと思っている。自分の本業はあくまでものをつくって顧客に価値を届けることだから。

それでも自分が採用に関わり続けているのは、自分なりにそうする理由があるからだ。その仕事によって、何かの対象に良い影響を与えられると信じているからだ。その理由を対自分・対会社・対社会の3つの切り口で整理してみる。

なお、自分はメンバークラスの人間として主に新卒エンジニア採用に携わることが多かったので、そういうコンテキストで書いている。

対自分: 組織を強くするのに貢献しているという実感を得るため

採用系タスクは組織を強くするのに貢献しているという実感を得やすい。組織の力の源泉である「人」に直接触れる活動だからだ。

ただし、これはあんまり良い理由ではないと思っている。あくまで自分の本業はソフトウェアエンジニアなのだから、そっちで組織に貢献すべきだ。いつも「採用貢献は素晴らしい、"けど"……」という評価を受けるのは、つまりそういうことだ。ここから目をそらす理由にしてはいけない。

対会社: 組織を強くするため

対自分のやつと言っていることは同じだが、ニュアンスの違いとしては組織の一員としてやるべきだからやっている、という感じ。

流行りの「コトに向かう」的な視点だと、こっちの理由の割合を増やしていった方がいいのだろう。

さらに「組織を強くする」の目的をもう一段掘り下げてみると、より早くより大きな目標を達成するため組織を強くするとかそういう考え方ができそう。そういう考え方をネイティブにできるようになると、社会人としてもう一段上にいけるんだろうなあ、と思う。

対社会: 職能の入口を整えるため

この表現はChatGPT先生に考えてもらった。見出しに書いたほど高尚な思いではないのだが……。

「たまたま自分は良い入口に巡り会えたからこうして今ソフトウェアエンジニアをやっている。その恩恵を受けっぱなしではいけない。自分も少しだけでも貢献したい。」という恩送り的な考えだ。その入口は様々あるが、一番わかりやすいのはやはり企業での新卒採用でしょうってことでやっている。

この思いこそが、会社が変わっても、多少本業で忙しくても新卒エンジニアの採用活動に関わり続ける最大の理由だ。

しかしながら、その思いを100%反映して日々仕事をできているかというと……残念ながらそうでもない。自分の感覚でいうと、まだまだ狭すぎる入口だと思う。これはその狭き門を突破した人たちと働ける、ということで個人レベルでは喜ぶべきことだけども、業界全体としては……健全なのかどうかわからない。自分の中でなにかアクションを取りたい気もするが、気がするだけでなにも具体的なことをできていない。

一方で、うちの妻は副業でその問題に対するひとつの答えになり得ることをやっている*1。妻自身のことも、お金を稼ぐことと業界に良い影響を与えることとをいい感じに両立している副業先の会社のことも、わりと尊敬している。

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以上が、自分が採用系タスクに関わる3つの理由だ。書きだしてみると、頭の整理ができて良い。

このごろは本業のプロダクト開発の方が忙しく、より多くの作業時間を確保したいという思いからか時間をロックされがちな採用系タスクへ向き合う気持ちに陰りが出てきてしまっている。このタイミングで改めて考えを文章に起こすことで、明日への活力にしていきたい。

*1:本人がそう思ってやっているかは知らない