#えむけーろぐ

間違った事を書いていたらやさしく教えてください

クルマ探しの記録 その4 〜印鑑登録編〜

無事に駐車場が決まったのがその3までの記録。

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ディーラーがお盆休みをやっているので特にやることないかな……と思いきや、父親に中古車を買うのに印鑑証明が必要である旨を伝えられる。「インカンショウメイ?なにそれおいしいの?」状態だったので、いろいろと調べる。

宅配便を受け取るくらいのときに使うシャチハタや、ちょっとした契約のときに使う認印、口座振替なんかの手続きをするときに使う銀行印*1のほかに、大きなお金が動く契約をするときに必要な実印というものがあるらしい。認印くらいまでなら既製品で良くて、銀行印・実印あたりは吉相体という読みにくく偽造されにくい(らしい)書体のものをオーダーメイドで作る。

自分は実印を持っていなかったので、まずは作るところからだ。

あまりこだわりがないので、ネット通販で買うことに。いくつか有名ドコロがあるのだが、諸事情でハンコヤドットコムを選択。売上貢献したので株価期待してますお願いします頭金にしたいんです

www.hankoya.com

お盆真っ只中の注文だったが、5営業日で発送してくれた。

日曜日に受け取って、翌朝区役所へ。担当は戸籍課らしい。お盆明けで混むかなーと思ったがそんなことはなかった。

印鑑登録を済ませそのまま印鑑証明書も取得。会社のチームメンバーには役所タスクで午前不在の連絡をしていたのだが、朝会に間に合う感じで帰宅することができた。

・・・

ところで、ちょうどNetflixで「地面師たち」を見ていたタイミングだったので、印鑑登録をする際に謎の緊張感があった。というか、こんな脆弱な仕組みに依存してないで、マイナンバーカードにそのへんの仕組みが揃ってるんだから、移行しましょうよ……。

ただまぁ実印作って印鑑証明発行して、こう社会人的な階段をちゃんと登れた気がしてワクワクした……というのもまた事実である。

*1:といっても、自分のメインバンクは某ネット銀行で、電子的な承認の仕組みがあるので銀行印を登録していない

クルマ探しの記録 その3 〜駐車場編〜

その2で書いたクルマの選定と並行して、駐車場探しもやっていた。

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北海道の戸建住宅で過ごし、家の目の前にクルマがあるのが当たり前という自分にとって、都会*1の駐車場の無さはつらい。駐車場なんて、家の前にタダでついてるものじゃないんか……。

「月極駐車場 検索」で検索すると、いろいろと出てくる。全国の月極駐車場を一括で検索できるサイトもあれば、ある地域特化型のものも。

p-king.jp

www.kanagawa-p.com

いずれも検索すれば駐車場は出てくるのだが、空き状況はだいたい「※ お問い合わせください」になっている。なにこの中途半端なDX……。某サイトでいくつか見繕ってメールで問い合わせるも、全滅。これはいろいろなサイトを絨毯爆撃していくしかないのかなーとか思いつつ、ちょっと萎える。

父親に「不動産屋さんに連絡してみれば」と言われていたことを思い出し、いわゆる街の不動産屋さんにいくつか電話。「ウチでは月極駐車場の仲介は行っておりません。」「自社管理の駐車場(なぜかめっちゃ遠くにある)のみです。」などで全滅。まぁ、仲介手数料で儲けるビジネスモデルなのだから、せいぜい1〜3万くらいの駐車場なんて扱わないか……。

車庫証明という観点でいうと、自宅から直線2キロ以内であればOKなので、そこまで範囲を広げればまぁ……、でもそうするとせっかくのクルマに駐車場遠くてめんどくさくて全然乗らなくてってなったら嫌だし……。Webに掲載されない駐車場もあるみたいだから、少し足を使って探してみるか、でも今は暑いから涼しくなってからかな……。

駐車場が空くのは新生活が始まる春先かな、それまでは保留かなというのが頭によぎりつつ、自分のマンションの管理会社でなんか駐車場持ってないかなーと電話してみたところ、なんとマンションの駐車場に空きがあるようで。

最初からそうすれば良かったじゃん。

そこからトントン拍子で手続きが進む。申込書に勤続年数を書く欄があり、転職直後でドキドキしたのはヒミツ。

というわけで駐車場探しは終わり。結果、家の目の前の駐車場を確保できてめでたしめでたし、である。

*1:※ 北海道出身の自分は東京神奈川千葉埼玉のことを都会と呼びます

EP262 編集後記 #yuru28

Podcastを続けること自体はもう軌道に乗っているので、関連してなにか新しいことにチャレンジしようという試み。

第一弾としてひっそりYouTubeショートの更新をやっていたのだけど、思ったより大変で挫折。

www.youtube.com

第二弾として、編集後記的なものを書いていこうかなーと思う。

yuru28.com

 

今回は自分の都合で収録日を変更してもらい、その影響でとっしーが出られなくなったので2人回。

ふくろくがアザラシ幼稚園の動画をずっと横で流しているって話をしていたのだけど、それで自分は道路の車窓動画を横で流しながら仕事をしているなーと。例えばこういうやつ。国道36号線をただ走ってるだけ。

www.youtube.com

結構いろいろな人が動画を上げている。こっちは国道246号バージョン。

www.youtube.com

自分もクルマを手に入れたら、YouTubeに公開するかどうかは置いておいてこういう動画とりたいなー。動画と一緒にどこを走っているかも一緒に記録できると便利そう。あるかなそういうアプリ。

 

収録内でも話したけど、久々に仕事の悩みというか、考えたことみたいな話をしていた。こういう話もふつうのエンジニアのPodcastらしくていいなーと思うので、やっていきたい。

タイトルの元ネタは下記だった。

優れた文学はごま油 - 西尾泰和のScrapbox

クルマ探しの記録 その2 〜ほしいクルマの選定編〜

クルマ探しの記録のつづき。

前回は、機運の高まりについて書いたあと、カンファレンス登壇が終わったら本気出すぞみたいなことを書いていた。

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登壇を終えて神奈川に帰ってからまずやったことは、ほしいクルマの条件を決めることだ。

ざっくり、下記のようなことを考えていた。

  • 基本は近所への買い物やスーパー銭湯通い
  • たまに夫婦でおでかけ
  • 春・秋は関東の山奥へサバゲー遠征
  • 年に2〜3回 1人で車中泊を伴う遠出をしてみたい
  • スポーツカーとか外車とかじゃなくていい
  • バックカメラがほしい(無いと駐車できない)
  • Apple CarPlayがほしい(Apple信者なので)
  • クルーズコントロールがほしい(長距離ドライブしたい)
  • 色は無難な色がいい(白黒、グレー、シルバー系)
  • 100万前後くらいなら出せる
    • ※ 車両価格と支払総額という概念はよく知らずに言っています

上記の条件だと、国産のコンパクトカーになりそうだ。親はずっとホンダに乗っていたので、真っ先に思いつくのはフィット。あとはヴィッツとか?タイムズではよくスイフトやノートに乗っていた気がする。

たまたま父の知り合いにトヨタのディーラーを紹介していただけることになったので、繋いでもらって車探しを依頼。「この条件だとヤリスのガソリン車ですかね〜」「クルーズコントロールつけたいとなると100万だと厳しいかもしれないです」とのこと。

「ヤリスってスポーツカーじゃないの?あ、それはGRヤリスなのかなるほど。」とか、「クルコン無しか〜〜〜う〜〜〜ん」とか思いつつ、いろいろ調べてみる。かなり気持ちよく運転できる一方で、後部座席の人権がないらしい。

この辺のリプライを読んで、「うーん、ヤリスはちょっとな……」という気持ちになってきた。

というわけで、気持ちがフィットに傾いてきた。

さらに、2020年以降のフィットにはHonda SENSINGとやらが標準装備で、それはつまりクルーズコントロール(やその他色々)がついているということらしい。その前の2019年や2018年のモデルでは標準装備ではないのだが、Honda SENSING搭載かつ価格面を満たすクルマが結構出てくる。

もう、フィットでいいじゃん。

トヨタのディーラーさんにはごめんなさいしつつ、お盆明けたらディーラー巡りをはじめるか……というのが今ココ。

クルマ探しの記録 その1 〜機運の高まり編〜

7月は大吉祥寺.pmTechRAMEN 2024 Conferenceにと、テックカンファレンスが大盛だった。トークを聞いたり登壇してフィードバックを頂いたりを通じて、多くのものを持ち帰ることが出来た。

もうひとつの大きな持ち帰りが、クルマを買う機運が高まったことだ。

きっかけは、大吉祥寺.pmの懇親会後に、北海道メンツで集まった飲み会。

どういう話の流れだったかは忘れちゃったけど、僕以外全員クルマ持ちで、ひたすらクルマを持っていることの魅力について語っていただいた記憶がある。都心のIT企業でリモートワーカーをやっているとしても、クルマを持っているとランチの選択肢が広がること、中古車であれば思ったよりも安く手に入ることなどを聞いた。

北海道で生まれ育った人間なので、電車移動かクルマ移動のどちらが好きかと言われれば圧倒的に後者だ。毎日通勤で往復2時間運転するとかならともかく、ちょっと買い物のために運転するとか、たまに旅行で5〜6時間運転するとかなら全然苦にならず、むしろ楽しい。

休日も都心に遊びにいくというよりはむしろ自宅周辺5〜10キロ県内で遊ぶことが多い。カーシェアを利用しても良いが、パッと思い立って出かけるときに予約が埋まっていたり、そもそも家から数分歩いてステーションまで行くのはだるい。

そういえば、2022年にはじめて当時は毎週レベルで行っていたサバゲーにもすっかり行かなくなってしまった。最初は頑張って重い荷物を担いで電車に乗っていたのだが、あるとき「つらくね……?」と気づいてしまってから行けていない。

うっすらそんなことを思っていたところに、クルマ持ち2人に囲まれ洗脳を受けた(?)ものだから、そういう気持ちになるのは必然だ。

というわけで、クルマ探しの旅がスタート。せっかくなので、ブログに日記形式でまとめていきたいと思う。

お楽しみに!

TechRAMEN 2024 Conferenceで登壇してきた #techramen24conf

2024年7月26日(金)-27日(土)に開催された、TechRAMEN 2024 Conferenceに参加・登壇してきました。

TechRAMEN 2024 Conference

TechRAMEN 2024 Conferenceは、「上川地方に技術の知見を惜しみなく注ぐ,技術好きのための円卓会議」です。

techramenconf.net

tomio2480さんをはじめとした有志メンバーにより、「旭川でも100名規模の技術カンファレンスをやるぞ!」というスローガンのもと開催されました。詳しくは下記note記事をお読みください。

note.com

弊番組にも出演いただき、このカンファファンスについて語っていただきました。また、同タイミングで別の番組「ツナギメエフエム」にも出演されていたようです。よかったらどうぞ。

yuru28.com

tsunagi.me

登壇

カンファレンスにもいろいろなタイプがありますが、今回はCfPがあってプロポーザルを投稿して審査されて採択されて……というタイプのものでした。ちょうどカンファレンスで話したいテーマがあったので、プロポーザルを書いて投稿。無事に採択していただいたので、登壇させていただくこととなりました。

登壇資料はこちらです。miyagawaさんの神エントリ「Podcasting Guide 2017」をベースに、7年分のツールや機材の変化を取り込み登壇資料が出来ました。

speakerdeck.com

刺さる人会場にあまりいないのでは〜という覚悟で登壇してきましたが、意外とみなさん聞きに来てくださっていて嬉しかったです。

セッション

セッションもいろいろ聞いてきました。聞いたセッション全部良かったんですが、とくに自分の心に響いたのは下記の3つ。

何かの技術の"専門家"になりたかったから技術調査チームを立ち上げてプロダクトに貢献した話

NTTComでSkyWayのエンジニアをされている内田さん(@yuki_wtz)の発表。

fortee.jp

自身のキャリアを振り返りつつ、試行錯誤しながら自分のWillと組織が求めるものとをすり合わせていくのを話す、的な。個人的に、1on1をきっかけに自身の思い込みや組織の真のニーズに気が付き、動き方を変えたみたいな話がめちゃくちゃ刺さりました。

データ可視化をやりたくて北海道に移住した話

MIERUNEというGIS(地理情報システム)に強い会社でエンジニアをされているsoramiさんの発表。

fortee.jp

趣味で可視化をやられていた過程でも地図にも興味を持ち……という感じらしいです。さすが可視化やられているだけあってスライドが見やすくキレイ。

MIERUNE社は北海道を拠点としている会社です。「北海道は農業関係や野生生物の研究などにおいてGISの活用が進んでおり、土地が広いため、位置情報を活発に利用している」というのははじめて知りました。

Redashをいろいろ触って遊ぶくらいにはデータ可視化に興味があったり楽しかったりするので、この方やMIERUNE社をいろいろ追っていこうという気持ちになった。

これで最後にしたい!Astroと立ち向かう6度目の個人ブログ再開発

Ruby界隈でよくニアミスしていたikumaさん(@ikumatdkr)の発表。

fortee.jp

自分もブログははてなを使っていますが、Podcastサイトや個人サイトなどは過去何度も作り直しているのでめちゃくちゃ共感しながら聴けました。このカンファレンスは学生の参加者も多く、就活に向けて個人サイトを作る際に技術面でもソフトスキル面でも大変参考になる話だったのではないかと思います。

オンオフ問わず同じ場にいることはあったけどお話するのははじめてです。東京界隈のRubyistと旭川で絡める大変素敵な会でした。

その他

テックカンファレンスなのでもちろんセッションやワークショップ系がメインですが、付随したいろいろな企画も大変楽しく参加させていただきました。

特に、1日目・2日目ともに一番最初に自己紹介企画があるのがとても助かりました。開会後すぐ20分くらいとって近くの席の人と自己紹介しあうみたいなやつ。別の勉強会(たしかJANOGと伺ったかな)から拝借したアイデアらしいです。

おわりに

改めて、サイコーな2日間でした。特に今回はこれまであまり絡みのなかった界隈の方々とつながることができて良かったなと思います。

各種セッションや廊下トークでたくさん刺激を受けて、また今週から仕事やらプライベートの各種活動やらやっていくぞという気持ちになることが出来ました。

スタッフのみなさま、発表者・参加者のみなさま、その他関係者のみなさま、ありがとうございました!!!

無職期間中に読んだ本

はじめに

3月後半から4月末までの約1か月半、無職をやっていた。

ハセガワストアのやきとり弁当。函館名物。タレの豚串が4本、海苔ご飯の上に並んでいる。この世で最も美味いもののうちのひとつ。

ハセガワストアのやきとり弁当。この世で最もウマいもののひとつ。道民は豚串のことを「やきとり」と呼びます。

無職期間中は家で好きなことをしながら過ごしたり、函館で遊んだり*1、野球をたくさん観たり*2と充実した生活を送っていた。

これらのアクティビティと並行して、読書を習慣にしてみるというチャレンジをやっていた。小さい頃から苦手だった読書だが、無職をやれたおかげで自分なりの付き合い方を試行錯誤し、しっくりくる方法を見出すことができた。

その自分なりの読書法、みたいなところはまた別の機会に書くとして……。この無職期間中に読んだ本について、手に取った理由とちょっとした感想をメモしておきたい。

情熱プログラマー ソフトウェア開発者の幸せな生き方

2013年、まだ学生のときに札幌の紀伊國屋書店で購入して読んだ。「コーディングはもう武器にならない」「自分の人生を他人任せにするな」「師匠を探す」「師匠になる」あたりが刺さった記憶がある。

学生のときから、幸せな職業プログラマ論みたいなのを読めていたおかげで考え方の面で得したところがかなりある。その一方で、言葉通り受け取り過ぎた故かそれが自分を縛る呪いみたいになっていた面もあった。例えば「自分の人生を他人任せにするな」という章には、要するに「マーケットリーダーに自分のキャリアをベンダーロックインさせるのは良くないやで」みたいなことが書いてあったと思うのだけど、僕はそれを真に受けすぎてクラウドサービスプロバイダの各種マネージドサービスのキャッチアップがものすごく遅れたという自覚がある。もう15年前の本だから、この辺は今とは感覚が違うのかもしれない。「ロックインされるな」というだけで「触るな」とは言っていないしね……。

もう10年以上前に買った本なのだが、自分のプログラマとしての在り方みたいなのに迷うたびに読み直している。今回読み直したタイミングでは、新たに「一番の下手くそでいよう」「読心術」「デイリーヒット」「南インドのサル捕獲トラップ」あたりが刺さった。また本全体として、できる限り最上でありたいという欲求を持とう、ということを訴えているのだが、これも今の自分にものすごく刺さったのであった。

WILLPOWER 意志力の科学

下記のツイートを見て、「Willpower(意志力)」という概念を知り、深堀りしてみたくなったので購入した。

乱暴に言ってしまえば、ほぼ上記ツイートで表現されているMPというやつに意志力という名前をつけ、心理学的アプローチで繰り返した実験結果について解説しているという感じだった。上述した『情熱プログラマー』における「情熱」にも近い概念かもしれない。

意志力は筋肉のように鍛えられること、出どころはひとつであり限りがあること、そして意志力をいかに使わないようにするかが大切であることなどが書いてあった。

無職という自由な立場を謳歌しながら読書やプログラミングの勉強を進めるという、まさに意志力の必要なチャレンジをやっているところだったので、大いに参考にさせてもらった。無職仲間ともくもく会をしながら進めていたが、これを朝の時間にしたのも意志力を消耗する前にやりたいことをやるためという理由づけとなった。

しかしMPというのはめちゃくちゃ良い表現だなと本書を読んで改めて。僕が仲間内で会話をする分には、意志力とMPは完全に交換可能なワードだ。

反応しない練習

けんすうさんのツイートがRTで回ってきたときその場で購入し、積読していた本。

長くお付き合いしてくれている人たちには既知過ぎる事実かもしれないのだが、僕は他人の影響を受けまくってしまうところがある。ツイートのように「メンタルが豆腐」とまでは思わないものの、反応しまくるところはものすごくあり、まさにこの「反応しない」という書籍名に惹かれてしまった。

著者の草薙龍瞬さんは僧侶で、この本も仏教の考え方を引用しながら主張が展開されている。

この本を読んでからは特に序盤に書いてあった「反応する前にまず理解すること」「良し悪しを判断しないこと」あたりを気をつけるようにしている。特に前者には、「ラベリング」と呼ばれる「疲れを感じているな」「イライラしているな」と自分の心を言葉で確認するのが良いアプローチらしい。逆にそれができないとすぐネガティブというか黒い方向に思考がいってしまう。そのループにハマりそうになったらまた読み直してみようかなと思っている。

データモデリングでドメインを駆動する

よくツイートを読ませて頂いている杉本啓(@sugimoto_kei)さんが書籍を出版されたので買った。

自分はずっと業務システムを作ってきたわけだが、あまりこういった本を読んでこなかったので終始「なるほどなー」と思いながら読んでいた。「残」という概念やSoA/SoMという区分を抑えておく。あとはリレーショナルモデルでなんでも表現しようとせずに星取表形式(多次元データモデル)も検討しましょう的な話は、Rails生まれActiveRecord育ちの自分にはまったくない発想だったので勉強になった。

「アジャイル式」健康カイゼンガイド

アジャイルと健康というキーワードでタイトル買い。タイトル通り、健康行動をアジャイル式にいかに継続するかという本。もちろん健康に関する記述も多いのだが、自分は健康に限らず良い習慣を続けること全般をアジャイルのアプローチでやっていく本というつもりで読んでいた。読書や技術勉強、散歩といった自分にとって必要で好きで続けたいのだが怠惰によりうまく習慣化できない……という状態を脱する良いヒントになった。

個人的に、序盤の方にあった「習慣化の逆戻りプロセス」が非常に参考になった。

『「アジャイル式」健康カイゼンガイド』から引用した表の画像。習慣化の逆戻りプロセスの解説。スリップ(1、2回の停止)・ラプス(1、2週間の停止)・リラプス(1、2ヶ月間の停止)・コラプス(完全な停止)

出典: 「アジャイル式」健康カイゼンガイド(懸田 剛・福島 梓、2022: p.42)

このプロセスを知ったことによって、習慣化したい行動についてうまくいかないとき、「あぁ今自分はスリップの状態だな。ラプスにいかないようにこの3日はこう過ごしてみよう。」といった感じに言語化し、次の行動を切り替えることができた。この本の前に読んだ『反応しない練習』にあった「ラベリング」的な効果があったのだと思う。

この記事を書くためにいろいろとググっていたら、著者のお二人がITエンジニア転職サイトのForkwellが主催する勉強会で講演されているアーカイブを発見した。あとで視聴してみよう。

www.youtube.com

なぜ働いていると本が読めなくなるのか

Twitterで話題になっていたのを見つけた。タイトル買い。働いていないうちに読もうと決意。

この本における「読書」は、僕にとっての「海外ドラマ視聴」や「(仕事以外での)プログラミング」、そして多くの友人達にとっての「アニメ視聴」に通ずるところがあるなーと思うなどした。

書籍中でやたら映画「花束みたいな恋をした」のシーンが引用されているので、まだ観てない人は観てから読んだ方が想像しやすくていいかも。

創るセンス 工作の思考

『すべてがFになる』で有名な森博嗣先生の本。高専時代、先輩に薦められて買って10年積読してました。

感想ツイートをぺたり。

自由をつくる 自在に生きる

同じく森博嗣先生の本。『創るセンス 工作の思考』のあとがきで言及されていたので読んだ。こっちは買ってすぐ読んだ。

2009年の夏に、急に「今書いた方が良い」と思い立って、2冊の本を書いた。1冊は8月に、もう1冊は9月に、いずれも一気に書き上げた。(中略)この2冊の原題は、「自由論」と「工作論」だった。

創るセンス 工作の思考(森博嗣、2010)

「そもそも自由ってなんじゃ」というところからはじまり、他者や社会、人間関係など自分の外側からの支配、そしてやっかいな自分による支配、それらへのレジスタンスについて説いてある。森博嗣先生の(物語ではなく)個人としての発信を見聞きしたことのある人なら想像に難くないと思うけど、なにかしらの解決方法HowToが書いてあるなんてことはない。

スーッと読めたんだけどそれ故かなんて書いてあったかあまり思い出せない……。僕は「支配されていることを自覚しろ、支配を自分で作るな、自分で考えろ」と受け取った気がするのだけど、前職の上司にすごく影響されてるだけかも。でも「なんかそれ1on1で言われたな」って思いながら読んでたから間違いでもない気もする……。誰か読んだらどう受け取ったか教えて下さい。

インタプリタの作り方

仕事を辞めて無職期間をつくったタイミングで、「自分がWeb系エンジニアとして働いてたら絶対やらなさそうなことをやろう」とだけ決めていた。低レイヤのことに手を出してみようかな、プログラミング言語でもつくるかな、くらいのノリで読み始めた気がする。

この本を読んで、「プログラミング言語をつくる」ということそのものの解像度があがった。そもそも「プログラミング言語をつくる」とはなんなんだろう。言語仕様をつくることなのか?あるいは処理系をつくること?そもそもそんな疑問を抱けるようになったというのがまず大きな一歩であった。

感想ツイートをぺたり。

某LT会でこの本の紹介をしようとした*3際のスライドもぺたり。

speakerdeck.com

Rubyのしくみ

RubyKaigiに行くので読んだ。『創るセンス 工作の思考』と並ぶ、10年前に買って積読してましたシリーズ。

意識してそうしたわけではないのだが、インタプリタ本で一般的な言語処理系の作り方を学びつつ、この本で自分が普段書いているRubyの処理系について具体的に学べる、という読み方をできて非常に楽しかった。

紙書籍は入手困難だが、達人出版会さんでPDF版を入手できるのでRubyプログラマのみなさんはぜひ。

tatsu-zine.com

おわりに

無職期間の1か月半で、技術系読み物3冊、コード写経系1冊、非技術書6冊の計10冊を読んだ。思ったより少ないなというのが正直な感想。まぁ働いているときは月1冊も読めていなかったので、それと比べたら大進化ということで……。働き始めて1か月経った今は、時折のスリップ(学んだ言葉を早速使ってみる!)を挟みつつ読書習慣を継続することができているように思う。

おそらく人生で初めて読書楽しいなーという状態になることができている。それは、自分に合う読書スタイルを確立しつつあることと共に、「自分の尊大さ・傲慢さ」みたいなものが昔に比べて薄まってきて、既知のことやその延長線上に無いものを受け入れる心の余裕ができてきたことがあると思う。

無職という、時間がありストレスの少ない理想状態で身についたこの習慣を、働き始めてもいい感じに続けていって、少しずつちゃんとした大人になっていきたいと思う。

*1:https://x.com/mktakuya/status/1778217597449941455

*2:https://x.com/mktakuya/status/1781593393732427880

*3:LT会自体がやんごとなき事情により中止となってしまったので、発表はしていない。