3週目の所感を書こうとしたら体調不良になりそこから2週間。39.4度の高熱と関節痛、咳や悪寒で新型コロナを覚悟したが、検査したら陰性。結局、喉が細菌に感染したことによる炎症が原因だったっぽい。今は回復しているが、咳が少しだけ残っている。
4週目は微熱や咳と戦いながら、翌週のサマーインターンの準備と体調回復に努めていた。もう、レポートラインのメンバーたちには先に宣言しておいた。今週・来週は体調不良とインターン関連で忙殺されて何も出来ない予定ですと……。彼らから見た僕はもはやただの1on1おじさんだったであろう。この週、余暇の時間はすべて体調回復に費やした。お陰で咳もほぼ収まってくれた。ゲホゲホしてる人がインターンのメンターをやるのも嫌だろうからどうしたもんかなぁと思ったが、本当に良かった。
というわけで5週目。サマーインターンのメンター業で1週間が終わった。月曜・火曜はリモート、水木金はオフィスというハイブリッド形式だった。詳しくは書かないが、僕から見る限り学生はみんな大満足で帰ってくれたようで、手応えはある。インターンの目的のひとつに「参加学生の夏の成長や学びを最大化する」というのがあり、これはまさにこの1ヶ月で得たマネジメントスキルのうちの成長支援について力試しをする良いチャンスであった。期間中は毎日、参加学生が昨日より成長することにフォーカスしてメンター業務を行っていた。
今回、メンターをやる前に1ヶ月EMとしての訓練を受けていて本当に良かった。こういう仕事を捌いていくのはむしろ得意な方だ。だけど今回は、「捌く」よりも高いレベルでメンターをすることが出来た気がする。人の成長に向き合うということを主要業務にしてから1ヶ月。本業では1週間単位のイテレーションを回していたそれを、インターンでは日報と日報へのFBコメント、そして面談を通じて1日単位のイテレーションを5セット回すというような捉え方をすることが出来ていた。学生個人や即席のチームがまさに毎日「昨日より成長する」のを見ていて、改めて人の成長に向き合うことの楽しさ・尊さを感じることが出来た。自惚れかもしれないが「EMになる前の自分だったら絶対こんなFB出来てないな」というFBをいくつもすることが出来た。マネージャーとしての1on1を何度か経験する中で少しずつ得た成長に向き合うという軸・問いかけを繰り返す中で成長阻害要因を見つけていくための話の組み立て方など総動員することが出来た。もちろんまだまだ僕自身もっと精度を高めなければいけないのだが、これまでで一番うまくメンターとして振る舞うことが出来たと思う。
さてそういうわけでEM最初の1ヶ月が終わった。個人や組織の成長に向き合った1ヶ月だった。特に個人の成長に向き合うことについては、なんとなく方向性を掴めつつある気がする。もちろんスキルとしてはまだまだなのだが、なんだろう、あぁこの感じでやっていけばいいんだなを掴めたというか。
一方で、手を動かすリーダーだった時はなんとなく出来ている気がしていたプロジェクトマネジメント的なところが、逆にマネージャーになってからどうすれば良いのか全然わからなくなってしまった。単に成長に向き合う方に比重を置いていたからだとか、体調不良とインターン準備が重なっていたからだとか言い訳は思いつくが、その言い訳が通じなくなる今後もどうしたらいいのかまったく検討が付いていない。ひとまず毎日朝会・夕会で「その方向でええんやで」を言う人になっている。少し手を動かす余裕が出来ればなんとかなるものなのか、あるいは手を動かさずにプロジェクトマネジメントする術を身につけるべきなのか。全く謎である。
とはいえこの壁にぶつかるのは良い兆候だとも思う。慣れてきたと書いている個の成長に向き合うというのは、ピープルマネジメントという領域に属する業務だ。ひとつのマネジメントドメインについてある程度の自信がついてきたからこそ、プロジェクトマネジメントという別のドメインに目が向くようになったということだと考えると、成長してるっぽい良い話に聞こえる。プロジェクトマネジメントってどうやって勉強するのかよく知らないが、プロジェクトマネジメントの勉強をすれば良いんでしょうという方向性が見えているのは安心感がある。
EM6週目はまるっと休暇をいただく予定なのと、EMになった所感をdumpするのは最初の1ヶ月位と決めていたので、この記事のシリーズは一旦終わり。ご愛読ありがとうございました。俺たちの戦いはこれからだ!*1mktakuya先生の次回作にご期待ください*2。