#えむけーろぐ

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傾聴APIのレート制限

※ この記事はmktakuya Advent Calendar 2023 9日目の記事です。

僕という人間をかなり若い(というか幼い)ときから知ってくれている人間であれば、僕が「傾聴」というものがあまり得意でないということはよくご存知であろう。いやご存知であろうなんて偉そうに言うことではないのだが、わりと「僕は僕は」という具合に、自分を主語にしてバーっと話してしまうことが多い人、という風に捉えてもらえればわかりやすいだろう。そして、ありがたいことにある程度長く関わってくれている人たち的には、「あ、こいつどこかのタイミングでそのヤバさに気づいて、改善しようとしてるんだな」と思ってくれている人もいるかもしれない。

 

デジタル大辞泉(goo辞書)によると、傾聴とは「耳を傾けて、熱心に聞くこと。」だそうだ。

dictionary.goo.ne.jp

最近はピープルマネジメントをやるようになり、その一環としての1on1をするようになった。そのため、上記の辞書的な意味に加えて、下記の記事にあるような「共感的理解」「無条件の肯定的関心」そして「自己一致」を重視した積極的傾聴を行うようにしている。

kokoro.mhlw.go.jp

自分は個人の成長に向き合うことにWillがあるので、1on1をはじめとしたメンバーとの対話の質を高めることに関心がある。その上で傾聴は必須スキルであるから、キャッチアップするようにしているし、コミュニケーションの話なので自己評価にはあまり意味がなくむしろ危険ではあるが、人並みには出来ているのではと思っている。

しかし、だ。最近、同僚や友人だったり、もしかしたら家族も入るかもしれないが、マネジメント対象ではない人々と話す中で、「あ、今相手の話を、自分の話にすり替えたな」と思うことが増えてきた。マネジメント業の中でもそういうことをしていないと願ってはいるが……。

自分の中での仮説はこうだ。根本的な部分でやはり自分は「話したがり」「聞いて聞いてちゃんタイプ」であり、そこを後天的に身に着けた「傾聴スキル」でカバーしているという状態である。しかし、その傾聴スキルを提供するAPIにはレート制限があり、それを使い果たすと根本の聞いてちゃんが出てくるのではないか?という感じ。

だからどうっていうわけでもなく、粛々と各種ピープルマネジメントのスキルを上げていけば良いだけなのだが。。新しい仕事にチャレンジするようになってから、その仕事そのものや必要とされるスキルに新しさを感じると同時に、こういった自分の性格や思考にまつわるところで意外な気づきがあり、そういうところは結構楽しいものだ。