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入社半年のGood / More

この記事はSmartHR Advent Calendar 2024 8日目の記事です。

昨日はながたさんによる「iPadでもバリバリプログラミングできる。そう、VSCodeならね。」でした。SSHクライアントを入れてサーバー側のVimで……みたいなのは試したことありますが、なるほど今はVSCodeでいけるんですね、便利。ちなみにながたさんは歳が近く、オフィスでもSlackでも絡んでくれるいい人です。いつか一緒のチームで働いてみたいですね。

はじめに

2024年5月に現職に入社してから、だいたい半年くらいが経ちました。せっかくなので、この半年を振り返っていければと思います。

先日の金沢旅行で撮影した兼六園の写真(記事とは関係ない)

ちなみに、振り返りの主語は基本的に自分です。チームの振り返りで話すようなものではなく、上長との1on1で話されるような「自分起点でどうだったか」「自責で捉えるとどうか」にフォーカスした書きっぷりにしていくつもりです。ここ自分のブログだし。

いわゆる在職エントリっていうやつも兼ねています。半年ならギリ入社エントリかな?

Good

まずは、Goodから。

会社に早く溶け込めたこと

フルリモート勤務かつ小規模な開発チームに在籍している割には、比較的早く会社やエンジニア組織全体に溶け込めたんじゃないかなと思っています。

前職では、イベントや採用活動に参加することで、チーム外のメンバーと早く仲良くなれることを学びました。これを現職でも再現するにあたって良かったのが、今回はリファラルでの入社だったということです。

通常、「イベントの運営とかをやっていくタイプの人」という認知を得るのにはある程度の時間が必要です。今回はすでにそういうポジションにいる先輩エンジニア経由の入社であったため、早期に巻き込んでいただき、自分としても良いポジション取りをすることが出来ました。

note.com

また新卒エンジニア採用へのWillを早くから表明していたおかげで、そちらに携わるチャンスをいただけたりもしました。こちらもチーム外のエンジニアや採用担当の方と関わりを持ち、会社に溶け込み組織へ貢献するのにとても役立ちました。

成功も失敗もたくさん共有したこと

自分が所属するチームはいわゆる出島組織のような小さなチームであり、ノウハウが閉じてしまいがちだと思っています。そのため、チーム内で起こった話は成功失敗問わずたくさん共有するよう意識していました。

成功はともかく、失敗を共有するのは心理的なハードルが大きいものです。しかし、課題を共有するのを奨励する文化があったことや、統一された技術スタックでたくさんのエンジニアがたくさんプロダクトを開発しているという環境であったおかげで、「これを共有することが誰かの役に立つ」と信じて情報共有をすることができました。

また、早期に会社に溶け込みつながりを構築できたことにより「この場にいる多くの人間は自分の味方なんだ」という感覚を早めに得ることができました。これも、たくさん情報共有をしていけた理由のうちのひとつかなと思います。

プロダクトで稼げていること

何よりもサイコーなのが、「プロダクトで稼いでいる」という実感を持ちながら働けていることです。これこそが今回の転職で求めていたことであり、自分が取りうる選択肢の中で一番愚直にそれをやっていると感じて現職を選びました。

採用サイトの「歴史に残る模範的なソフトウェアを作ろう」という文章をはじめて見たとき、衝撃が走りました。「今、自分が模範的なソフトウェアを作ったとして、それがそのまま事業貢献につながるだろうか?」と自問したのをよく覚えています。

hello-world.smarthr.co.jp

まだ半年ですが、今のところ「プロダクトで稼ぐ」をしっかりとできていてとても楽しいです。開発者として「作ったものがどう使われ、どう稼ぎに貢献しているか」を日々見ていくことができています。自分の転職理由である「プロダクトで稼ぎたい」は嫌なことから逃げるための言い訳ではなく、本心からそう思っていることなんだ、だから自分の行動にも現れているんだ、という実感を持って働くことがてきています。

More

次は、Moreの部分です。

前職での成功体験をアンラーンできていなかったこと

自分は前職でたくさんのチャンスに恵まれ、とても成長することができました。そのうちのひとつが、開発チームの立ち上げを担当した経験です。

この1ヶ月とても大変だったけど、上記の成功体験を得ることが出来たのは、僕のキャリアにとって、そしてチームにとってなかなか良い通過点だったと思う。

近況:チーム開発、チームビルディング - #えむけーろぐ

一方で、この成功体験が足枷となってしまっていたな、これがなければもっと良い成果を残せたなと強く思っています。前職はたまたま「開発手法に関して全社的なコンセンサスがあったこと」や「慣れたメンバーで行う新規開発だったこと」といった条件が揃っていただけだということに気付かされました。そのやり方を、違うものを違う状況でつくっているチームに持ち込もうとしたのは明確な失敗です。

自分が見出した課題に対して、「前職でうまくいったから」*1以上の理由をうまく示せずいきなり「スクラムやりましょう」というHowだけ投げつけてしまったのは、議論の質を下げ組織の進化を遅らせる、ひいてはプロダクトによる価値提供を遅らせてしまう行いだったな、と思っています。

いきなり正解を出そうとした結果アクションが少なくなってしまっていたこと

前職での体験が足枷になってしまった例がもうひとつあります。入社してから、心のどこかで「さすが◯◯(前職)出身だね」と思ってもらいたいという節がありました。それが育ててくれた前職への恩返しだと思ったし、自分はそういうことができる人間だというプライドがあったからです。それが良くない方向に働き、できるだけ正解のムーブだけをして「常に正しそうなことを言うすごいヤツ」だと思われようとしていた時期がありました。

正解ムーブだけをやろうとすると、自ずとアクションの量が減ります。たまに正しそう(と自分が思っているだけ)なことをする人よりも、たくさんアクションを起こしてその打率を上げる努力をする人の方が価値が高いのは明白です。

失敗を許容しチャレンジを称賛する企業文化なのだから、変なプライドは捨ててもっとアクションの多い人になるべきだったし、仮に「さすが◯◯社出身だね」と言ってもらえる日が来るとしたら、それが一番の近道であったはずです。

しっくりこずにパフォーマンスが出ない期間があったこと

上記2つのMoreに伴うモヤモヤ感もあり、個人的に「なんかしっくりこないな」と思いながら働いていた時期がありました。このしっくりこなさを解決するのとは別軸で、しっくりこなさを一旦受け入れパフォーマンスを出すことも必要だったと思っています。

ここ2ヶ月ほど、ある種の締め切り駆動的な働き方をしていました。人間、追い詰められると吹っ切れてパフォーマンスが出るものです。結果、多少のしっくりこなさを無視したパワープレイでなんとか間に合わせることができました。

課題を見て見ぬふりするのを正当化したいというわけではないのですが、しっくりこなさを受け入れつつ前に進むということを、締め切りに追われずともできるようになるともっと健康的に高い成果を出すことができたのかな、と思いました。

おわりに

以上が、入社半年のGood / Moreでした。Tryも書こうと思いましたが、ここは年末にでもゆっくり考えようかなと思います。

毎週の1on1ではこんな感じの話ばかりしています。おかげさまで各トピックをスムーズに書くことができました。また、先日の中間評価も自己評価と上長評価とのギャップがなかったのが地味に嬉しかったです。少なくない時間を割いていただいている1on1がうまく機能していることの表れなので。いつもありがとうございます。

というわけで明日はSoulさんです。どんな記事が読めるのか楽しみ!

*1:個人的に転職者が「前職では〜」と言いまくるのも別の理由で好きではないので、要するに「前職ではこうでした」って言いたいんだろうけど直接はそう言わない謎の人間になっていたと思います。